この日は久しぶりに団員たちが美浜中学校武道場に集まりました。
初めのあいさつ
新型コロナウィルス感染防止の観点から、団員たちはこれまで文化会館での分奏を中心とした練習を行ってきましたが、この日からようやく同じ空間での練習が叶います。
注意事項
はじめに、感染防止のための注意事項が事務局の方から伝えられ・・・

換気、アルコール消毒の実施、自分のものは自分で管理する等の新しいルールのもと、練習が始まりました。

トレーナーからメッセージです。
橋本トレーナーは・・・
橋本トレーナーあいさつ
「こういう状況ですから気になることが多いですが、音楽を楽しくやりましょう。トイレに行った後消毒してくださいね!トイレは誰が使っているかわからないので。今お話しがありましたが、これから譜面台は一人ひとつになりますので、ボーイングをきちんと自分の楽譜に書く習慣をつけましょうね」

丸山トレーナーです。
丸山トレーナーあいさつ
「みなさん元気ですか?大丈夫ですか?(笑)ここに来られて良かったですね。野球でいうとここはホームグラウンドです。東京ドームに戻ったみたいなものですね。ところでご報告なのですが、子どもが生まれました!9月1日です。ここが始まったタイミングで生まれたので、これも何かのご縁です。定期演奏会の曲もすばらしい大好きな曲ですので、楽しくやれたらと思います!」
丸山トレーナーの、お子さんが生まれたという報告に、
「おめでとうございます!」
とみなから拍手が起こりました!
ステキなスタートが切れそうです!

青木トレーナーは、
青木トレーナーあいさつ
「ここまで来るのに大変でしたね。こうしてまた練習が再開できたのも、保護者の方がたや事務局の方がた、みなさんのおかげです!感謝を忘れずに音楽を楽しめたらいいなと思います!体調が悪かったら無理しないで休憩するなり、水分をとるなりして、楽しくやりましょうね!」

高根トレーナーは、
高根トレーナーあいさつ
「普段はこのように距離をとって演奏することがないから、自分の演奏に没頭しやすくなると思いますが、他の人は何をやっているかをきちんと聞いて演奏に活かせたらいいと思います。楽しくやってください!」

澤田トレーナーです。
澤田トレーナーあいさつ
「帰ってきた感じがしますよね!しませんか?そして帰ってきたところに新しいお友達が来てくれました!気づいていましたか?」
この日、新しいお友達が来てくれたのです!
「これからはおしゃべりの機会が減ってしまいますが、お互いの表情を読み取って、お互いを気遣って、『春の声』も譜面を弾けるだけでなく、いかにこの曲の空気をだせるかを考えて演奏してください!まずは譜面どおりちゃんと弾くというところからですが、9月から頑張りましょう!」

と、ここで団長さんと新しく指揮、指導をしてくれる小松先生が武道場に!
まずは団長さんからのあいさつです。
団長さんあいさつ
「ずっとコロナで活動できませんでしたが、ようやく管楽器も練習を再開できたので、定期演奏会や青少年音楽祭に向けて活動していきましょう。コロナの影響で団員数もちょっと少なくなってしまったので、お友達にお声掛けしてみてくださいね。練習は、無理をすることなく、楽しくやりましょう。ただ、楽しいという気持ちは、”適当”では味わうことができなくて、一生懸命やるから楽しいんですね。これから日曜日の午前、楽しくやっていけたらと思います!」

そしていよいよ、新しく来られた小松先生です!
小松先生あいさつ
「みなさんとお会いするのは初めてですが、浦安ユースオーケストラがどういうオーケストラなのか、とても楽しみです。今日は音出しなので少し練習してみましょう。時間をかけて音楽をやるのを楽しみにしています!」

休憩をはさみ、練習開始です!
フルートチューニング
フルートのAの音が武道場に響き、チューニングがはじまりました。
弦や管が次々と重なるこの音の響きがなつかしく感じられます。

『春の声』が始まりました。
春の声
おごそかな中にあたたかな日差しが感じられる曲です。
団員たちが奏でる音楽を聴くという、これまで当たり前に感じていたことがありがたく思えます。

続いて『プリンク・プランク・プルンク』です。
軽快で楽しい音が響きます。
プリンクコントラバス
コントラバスの、本体を指でこする「シュッ」という音がキリっと曲にアクセントを与えています。

続いて、『ホールニューワールド』です。
ホールニュー
いい曲~♪
純粋にそう思えるこの曲。
カホン
カホンのリズムが心地よいです。
弦楽器体験会の成果発表のとき、この楽器を段ボールで手作りして演奏に参加したパーカッションの団員。その想い出がトレーナーさんから語られました。
今は無事!?本物で演奏しています!
もともと楽譜ではドラムパートですが、
「カホンのほうがしっとりしていていいね」
と小松先生もおっしゃってくれました!

3曲の演奏がおわり・・・
小松先生感想
「じーんときました。短い期間でこれだけの演奏ができたのですね!ステキでした」
と小松先生。
こちらも感慨深いです。

そしていよいよ、小松先生による指導が始まりました!
まずは『春の声』です

「じゃ、やってみましょうか」
春の声1
迫力あるスタートに、聴いているほうも元気が出ます。
コロナに負けていられないな、という思いがします。
弦の低音もしっかりと胸に届きます。
はれあめ
「ここね、二つの音が一緒になってる。は・れ、あ・め、じゃ文章にならないんですよね。はれ、あめ。これはふたつで一つです。気をつけてやってみてください」
「もう一個、チェロとバスに応えてブンチャッチャ、ですね。チェロやバスの音に少し応えてあげる感じで」
団員たちが演奏すると
「いいですね!そうするとテンポがわかりやすい」

小松先生の細やかな指導が続きます。
小松先生指導1
「メロディ、難しいですが、ここはワーっと行くメロディと、あれ、違ったかしら?っていうメロディがあります。違ったかしら、やっぱり合ってた、っていう。波の満ち引きのように、気づいたら引いている、という感じで、メロディの中にそれがあります。波が近づいてくるろころにちょっとクレッシェンドが入ってかまわないから」
「4小節目、これは言いたいところですね。今は全部一緒に聞こえちゃうけど、メロディにはゴールがあるから」
「23からやります。B、かっこいいわ。全員集合、って感じで!」

休憩をはさみ、練習再開です。
チェロ、コントラバスに、
指導チェロバス
「A~」
「裏の子たち、F~」
「OK!響きはブン、ブン、ね。ブ・ブ、とは大きな違い。あ、自分で響きを作ることと、隣の音を聞くことね。8前にクレッシェンドを入れておきましょうか」
「トランペットはLの8前から」

「ここの譜面、ちょっと複雑に書いてあるけど、骨組みはこうね」
リズム説明
白版をつかってリズムの説明です。

音楽記号の登場については・・・
「そこに♮(ナチュラル)って書いてあるよね。♮や♯、♭、が書いたりしてあるということは、そこになにかヒントになることが隠されています。歌える、とかサプライズ、とか・・・」
なるほど!
記号を意識して演奏します。

橋本トレーナーからは・・・
橋本トレーナーアドバイス
「バイオリンですが、移弦でかえってくるとき、遅くなってますよね。リズムに乗った状態で移弦をしてください」
移弦しやすいポイントなどが、バイオリンのトレーナーから伝えられます。
ピアノでは
「Fから、フォルテの音楽になっていますが、ピアノになったとき、エネルギーが死なないほうがいい。弓の量が減っても音自体はピアノのほうがエネルギーを使うことがあります」
目からうろこです。
「ワルツのしくみを理解すると、どんどん面白くなりますよ」

続いて、『ドボルザーク第8番』のお話です。
どんな曲が
「ドボルザークにはどんな曲がある?」
青木トレーナーが団員たちに問いかけましたが・・・
・・・(団員)
「あれ~?(笑)」
「ユーモレスクね!すごく有名ね!」
知っていても口に出す勇気がなかった子もいるのでしょうね♪

話はドボルザークの出身地になります。
白版でリズム
「この方、チェコの方ですね。チェコはヨーロッパだとちょっと東寄りかな。ヨーロッパがあって、アジアにつながって・・・。みんなよくやるドイツ、フランス、イタリア・・・。ドレミはイタリアね。オペラもイタリアからドイツ、フランスに行きましたね。この辺がチェコですね」

話は広がり・・・
「ロシアはメロディが素晴らしいですね。いいメロディがいっぱいあります。チャイコフスキーが有名で、弦楽セレナーデは綺麗ですね。ロシアはメロディを作るのがとても上手です」

そしてドボルザークについて
ドボルザーク
「ドボルザークはチェコからイタリー、ドイツと行って、最後にアメリカに行ったんですね。すごく勉強熱心な方で、アメリカで先生になったんです。そのころはアメリカもできたばかりで、文化がなかった。そこに先生を、ということでドボルザークが呼ばれたわけですから、彼は最先端の先生だったんですね。アメリカに行く前のギリギリのところで作られたのが第8番で、そのあとが第9番の『新世界より』ですね。その中には”遠き山に~日は落ちて~”というあの『家路』があります」

作曲家の背景を知ることで、曲にも思い入れが出てくるような気がします。

「この曲は、チェロはおいしいですね~。めちゃくちゃおいしいです。そしてワルツはステキです。間にあるのがステキです。最後のトランペットもいいですし、弦もしっとりと歌うところがあるし、技術的には難しいですが、ぜひ好きになってもらいたいです」
お話を聞いているだけで、好きになりそうです!

「もし、お友達に『いい曲ある?』と聞かれたらぜひ、ドボルザークの曲と言ってもらえたらうれしいです。僕は小学生のときには知らなかったので、みなさんがうらやましいです」

こうして小松先生による充実した練習が終わり、定期演奏会で演奏する曲の楽譜が配られました。
音源を聴く
その音源を聴きながら、団員たちは楽譜を目で追いました。

曲を聴き終わり・・・
トロンボーン団員あいさつ
「気づけば半年ほど練習が中止になってしまいまいしたが、久しぶりに全員で練習ができて楽しかったです。ここから一人も感染者を出さずに音楽を楽しめたらいいと思います。今後も楽しみましょう!」
トロンボーンの団員のあいさつと・・・
最後のあいさつ
「ありがとうございました~!」
コントラバスの団員の掛け声で、この日の練習を終えました。

およそ6か月ぶりの武道場での練習はとても充実したものになりました。
私たち浦安ユースオーケストラは感染予防対策を十分に行いながら、楽しく練習をしていきたいと思います!
これからも皆さまの温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします