11月に入りました。
空気がひんやりとしています。
そろそろコートが必要な季節ですね!
はじめのあいさつ
この日の指揮と指導は中城良マエストロです。
『アルルの女』を練習します。
譜読みがんばる
「今度きちんと練習しますが、ここ、カンマだけ書いておいてね~。今日は弓のことはそんなに気にしなくていいから、譜読みを頑張るつもりで」
青木トレーナーです。
「カンマわかる?ヘ音記号のできそこないみたいなやつね(笑)」
中城マエストロ、なるほど!
みんなで合わせます
みんなで合わせます。
「ちょっとゆっくりやるね。管のみなさん、最初から1小節目と考えて、1,2、パン、1,2、パン・・・」
しっかりとした重みのある弦の響きにフルートの美しい音、軽やかなピッチカート・・・。
弦と管の掛け合いがとても素敵です。

すると橋本トレーナーから・・・
橋本トレーナー1
「弦全体に言えるんだけど、ラシドレソの、ソにスタッカートが付いていますよね。でもソは開放弦だから、ずっと弾いてると延びちゃうので、止めてくださいね」
とアドバイスが。

そして、
「ここ、ちゃんと次の人にメロディを引き渡してね~」
青木トレーナーです。
中城マエストロも
リレーも
「リレーでも、バトンを渡しますよね。バトンを渡して次の人が走るでしょ」
イメージがわいてきます。

パートごとにも、丁寧なアドバイスが行われます。
チェロとコントラ
「チェロとコントラバス、やってみて。1小節目から。ここ、カッコ悪いね~(笑)。もうちょっと大きい音出して」

バイオリンには・・・
バイオリン繰り返し
「まず第一関門は装飾だね。装飾、難しいね~」
同じ個所をバイオリンが繰り返し・・・

今度は・・・
弾いて見せます


「セカンド、ちょっと聞いててね!」
青木トレーナーが弾いてみせます。
「ここは弾いていて自分にそんなに聞こえないくらいの音で弾いてね。それでもゲーは響くから」
「ここ、ソ!って弾くんじゃなく、”鳴らす”の。弓を軽く当てるのね。今、指揮のとき、中城先生がちょっと背伸びしたのわかる?」
のびる
音のイメージを中城マエストロが体で表現してくれています!
「音楽では、最後の音の処理はたいてい下じゃなくて上ね!」
上手にできました
団員たちが演奏してみると・・・
「うん!良かった!」
・・・・・・
休憩後、練習再開です!
ファースト以外
「ファースト以外、Bください!」
「ではフルートさん、Bからやってみようか」
パートごとに音やリズムを丁寧に確認していきます。

そして・・・
フルートさんにふいてもらい
「今のフルートさん、すごくキレイ!みんな、違うところでフルートが出てくるから聞いててね。本番は、ここ、ハープもやってるよね」
『アルルの女』第2組曲では、演奏にサックスやハープが加わるのです!
楽しみですね。

そしてまたフルートに同じところを吹いてもらい・・・
今ので分かった
「素晴らしい~!今のでわかった?」
「ここ、1小節休みがある、というよりは、メロディとしては1本の線としてつながってるから、それを意識してね」
各パートが次にメロディをつなげながら、ひとつの流れを作っていきます。

練習が続きます。
演奏1
「みんな、Dいきましょう!ディズニーのDね!」
「最後のほう、ピアニッシッシモで静かに終わるんだけど、弓はしっかりね」

「Gからね~。これだけは覚えておいてほしいんだけど、チャンチャン!っていうところ、普通、最後の”チャン”、は上向きで終わるよね。でもこれはチャンチャン、の最後の”チャン”は小さく終わるの」
妥協のない指導ですが、練習では・・・
カシワギさん
「ではFのカシワギさんからね!カシワギさ~んカシワギさ~ん」
団員の笑い声が!
「ぼく、ここカシワギさ~んにしか聞こえないの(笑)」
中城マエストロの独特の感性も楽しめます!

「タンタタ、タ・タ・タ タンタタ、タ・タ・タ・・・」
「1,2,3、タララララン」
フルートピッコロ
フルートとピッコロの音が響きます。
リズムのとり方が難しい曲です。

「Eからのリズムだけ、ちょっと確認しよう」
吹いてくれます
中城マエストロが鍵盤ハーモニカで吹いてくれます。
「ここまではいいよね。そのあと二分音符は3連符でタタタ タタタ タララーラ タラララ・・・」
リズムをしっかり確認します

楽譜についても・・・
楽譜
「L、1小節あるよ、って書いておくといいよ!ここを弾き終わったらめくるっていうように」
「ここ、ファーストさんはLからだから、めくっている状態で大丈夫だよ。Lを数えるときにわからなかったら、”ハープ”って書いておくといいよ!」
楽譜にはたくさん書き込みをするように、と青木トレーナーが団員たちに伝えます。

とここで・・・
「パストラーレ、ってどういう意味か知ってる?」
調べといてね
中城マエストロが問いかけます。
パストラーレは『アルルの女』、第2組曲の一曲目の名前になっていますが・・・。
「クスリの名前じゃないよ(笑)来週までに調べてきて」

すると・・・
「レーラ?」
「クルクルパーマ?」
トンチンカンな言葉が聞こえてきます。
「クルクルパーマじゃないよ(笑)」
来週までの宿題ですね!

練習も終盤にさしかかり・・・
鍵盤ハーモニカで
「みんなここ、すごいハテナが飛んでる~(笑)でもやってるうちにわかってくると思います!」
「D、みんなね、はじめて習ったピアノで、先生のところで弾いてるみたいだよ。タタタタって。もっと強弱をつけてなめらかに。こうね」
中城マエストロが鍵盤ハーモニカで表現し・・・。

チェロとコントラバスには、橋本トレーナーが・・・
圧を弱めに
「ここは、チェロとバスはただただ静かに支えてあげる。弓の圧ですが、早くしすぎると目立った音になるからやりすぎず・・・」

中城マエストロは
トレモロ
「Fの一小節前はお休みじゃない。でもここ、天国から光が出るんだよ!トレモロは天国!パラダイスね!」
「E、最後にこれを通して終わりにしましょう!Eね!」
終わりの挨拶
こうして、楽しくも充実したこの日の練習が終わりました。
定期演奏会に向け、団員たちは難しい曲の練習に励んでいます!
皆さま、温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします!